「涼宮ハルヒの憂鬱」のアニメを見た。


http://sto-2.que.jp/ndiary/2006/05/200605291.html (大神の紹介記事を見つけたブログ)
の紹介記事が気になって、見てみたら、すごくきれいで、気合いが入っている。
見たのは、
8話・・・・おお、嵐の孤島!
9話・・・・なんか不思議な話だ。ふつうの感じがいい。
カメラアングルが、芸術系(大作の反対・・ってこれでいいの?)の映画みたい。
10話・・・・マトリックスみたい!主人公を蹴り飛ばす長門さんが、すごくかっこよかった。イイ!
11話・・・・録画できてなかった・・・・
http://d.hatena.ne.jp/kanoke/20060613
を見て、楽しみにしてたのに・・・・。



小説は、「このライトノベルがすごい!2005」の第1位になったのを知って、その時に読んだ。


涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)


主人公は平凡な生活に退屈しつつ、それなりに人生を楽しもうとしている新高校1年生。
その前に「ただの人間に興味はありません。この中に宇宙人・未来人・超能力者がいたら、あたしのところにきなさい。以上」と自己紹介をするハルヒが現れ・・・・。


さわやか学園ものかと思いきや、実は・・・・。
たしかにおもしろい。第1位は伊達ではない。


本を読んでいる間、たくさんの他の物語を思い出した。
イリヤの空、UFOの夏」の水前寺のキレっぷり。「撲殺天使ドクロちゃん」の強引さ。
ブギーポップ」の世界観。たくさんの物語が積み重なって、この物語ができている。


模倣作品の多くはオリジナルに遠く及ばないけど、この作品にはオリジナルと同等の魅力がある。
ただそれだけでもすごいけど、それに加えて恐ろしいまでのテンポの良さが加わっている。



けど、悪い点も・・・・。
その1 エロゲーのシナリオみたい・・・・。
その2 ラストが・・・・


以下、ネタバレ




ハルヒが望んでいたのは、好きな人が一緒にいてくれる世界。
世界の中心は愛を叫ぶ。(発想の原点は、ここのような気がしてならない・・・・)
だったら最初からもう少し率直にいっても・・・・。
主人公の独白「あれが朝比奈さんなら・・」と自己ツッコミが入るのは、この作者の凄いところだと思うけど。


あと「眠り姫」?あのラストを見て、がっかりした。
しつこいくらいの前フリ・・・・あそこでボケなきゃ、いつどこでボケるんだww
それまでの鮮やかな物語が、最後の着地で、胴体着陸 → 爆発炎上しちゃったような・・・・。



まぁ、主人公がそうしたくてしたならいいけど、あの行動さえもハルヒの思惑通りだったとしたら?
・・・・ものすごく、やりきれない気持ちになってくる。
(作者としては「主人公の意思でそうした」という事なんだろうけど・・・・)




好き勝手やってる神様に、反旗を翻す・・・・という物語のパターンがすごく好きなので、
(ぐーたら仙人が活躍するあのマンガとか、死神が心を取り戻すあのゲームとか、
夢の世界から呼ばれた主人公が活躍するあのゲームとか)
これもそういう話だと思ってた。


つまり、
『お前と2人だけの世界?ふざけるな!』ってぶんなぐれ、と。
あのラストで、ハルヒはあの世界を気に入っちゃわないのかな?・・・・


というわけで、2作目以降は読んでません。