あの波に乗りたい。迫りくる波の迫力が伝わってきた「ブルークラッシュ」


ブルークラッシュ [DVD]


パッケージを見て解るとおり、女の子がサーフィンする話です。
それ以上なにを求めるのかwwと、この映画を見たのですが、想像以上に素晴らしかったです。


海の美しさ、波の圧倒的な破壊力、自然に抱かれる事の心地よさが、この映画からは伝わってくる。
海が出てこない場面からは、南国の気楽な空気、のんびりとした時間が感じられる。


それは、この映画を作った人達が、海やそれをとりまく環境を愛していて、体当たりで撮影しているからだと思う。
昔に読んだ、写真家(多分、岡田昇氏だと思うけど・・)の文章で、心に残っているものがある。
「多くの写真家は『富士山は登る山ではない』と言って、遠くからありきたりの写真を撮って満足している。
しかし、自分は実際に登り、間近で写真を撮りたい。」
そして、そこに添えられた写真に、自分が今まで見たどんな富士山の写真よりも、心を打たれた。
プロとはこういうもので、自分も将来はそうなりたい・・と思った。
この映画にも、同じ血が流れているように思う。


物語も良かった。


主人公の生き方、考え方が見ていて気持ちいい。
悩んでいる姿を応援したくなるし、奮い立つ姿には声援を送りたくなる。
映画の製作者達が主人公も愛していて、主人公を力強く、美しく、生の人間よりも生き生きと描く事で、
見ている人にも、そういうエネルギーを分け与えようとしているのが感じられる。


NANA」が好きな人は、多分この話も好きなんじゃないかと思う。
(7巻までしか読んでないけど・・・・続き買ってこなきゃ)