丸ビルで開かれていた(8月21日まで)、エプソン主催の絵画展に行ってきた。


エプソンは「美の巨人たち」という、世界の名画を紹介する番組のスポンサーで、
今回の絵画展は、そこで紹介した絵の一部を、プリンターで出力して飾るというもの。


妹が「よかった」というので、自分も見に行ったのだけれど、想像以上にすごかった。
これぞ、最新鋭のプリンター(もちろんエプソン製)の実力!といった感じで、印刷物臭さが全く無い。
しかも原寸大の迫力。本物と区別がつかないです。



特に良かった絵。

空間の広がり感、伝わってくる雪の空気感、人々が暮らしている実在感、どれも素晴らしい。部屋に飾りたい。

かわいいー。飾られていた絵の中では、萌え度 No.1 。
死刑になる直前の女性が、この絵のモデル。
なんというか、消える直前の命の輝きを、絶妙な筆遣いで切り取った絵という気がする。

隣に飾られていたのは、フェルメール真珠の耳飾りの少女
レーニの影響を受けたのでは?という事で飾られていた。
こっちの絵のほうが有名なんだろうけど(おれが、その名前を知っていたので)、
並べて比べてみると、「ベアトリーチェ・チェンチの肖像」のほうがずっといい。

真珠の耳飾りの少女」は、どこかで見たことがあるような気がしたけど(昔見たのかも)、
気付いてみれば、FF10のリュックに似ていて、1回そう思うと、リュック以外の何者にも見えない。
さては、ここから影響を受けたな・・・・次はベアトリーチェでお願いします。

日本的な、ほのぼのとした絵。見ていて心がなごむ。
となりに、ゴッホがその絵を模写した絵もあったけど、
はっきり言って、安藤広重の方が、圧倒的にいい。
安藤広重が「ひまわり」を描いたら、もっとダメダメかもしれないし、
おれが日本人だからそう感じるのかもしれないが)

こういう作風の人が現代にいて、マンガ描いたり、ゲームの背景描いたりしてもいいのに・・・・と思う。
新海誠の原色くっきり背景が一通り流行った後は、この路線が来るに違いない。と、いってみよう!
新海誠の背景も、とても好きですが)




丸ビルって、エスカレーターやフロアの配置に、ものすごくセンスを感じる。
かっこいいし、しかも心が落ち着くようなデザインだ。
一番感動したのが、ガラス張りの天井にかかっていたカーテンのようなもの。

白い生地で、太陽の光をほぼさえぎらない(天井が無いのと同じくらい明るい)のに、
太陽を直接見てもまぶしくないのだ。
多分地味な技術に分類されるのだろうけど、その実力にほれてしまった。
あれ、うちにも欲しい。

残念だったのが、ビルが丸くなかった事。丸ビルっていうから、てっきり丸いのかと・・・・。