さよならたまちゃんを読んだ



近しい人が何人か無くなって、家族や自分が死ぬときの事を考えるようになった。
けど想像してそれに備えることと、
誰かが死ぬ事が平気になることは別物だと思い知らされた。


ノンフィクションとはいえ漫画の中の知らない人が死んだり死にかかったりしてるだけ。
・・全然平気じゃない。


この本、主人公や周りの人達の行動や心情の移り変わりが面白い。
いたるところに細かい気配りがされ、
高級車に乗っているような滑らかさで読み進める事ができる。
が、絵が明るい事もあり、重い事実がストレートに心にくる。
ブラックジャックによろしく」がやや気持ち悪い絵なのはそういうことなのかもしれない。
後遺症の話はちょっと目の前が真っ暗になった。


この本でとくに良かったのは犬の話と工場長の息子の話。家族とは何かと考えざるを得ない。
助け合う夫婦。でもどちらかが先に死んでどちらかは残される。