それは営業システムなのか


私はERPパッケージに関わる仕事をしている。
ERPパッケージには販売管理、購買管理、財務会計などのモジュールが含まれており、
商社の多くは販売管理、購買管理モジュールを1つにまとめて「営業システム」としている。
営業システムはモノを仕入れて売るという業務
・・購買契約、入庫、請求書受領、販売契約、出荷、請求書発行・・
に必要な伝票をコンピュータに登録し、帳票を発行する機能を持っている。


私はそれを見て、業務には決まりきった型があると思っていた。
なぜなら、決まった型の伝票が登録されるからだ。
でも、本当にそうなのだろうか。


昔・・高度経済成長期やバブル景気のころであれば、営業すればするほどモノは売れた。
必要なのは大量の伝票を扱えるシステムだったのだろう。


でも今は、そう簡単にはモノは売れない。
売るためには顧客や製品、競合他社や世界情勢に関する様々な情報が必要になる。
そういった大量の情報を営業担当者はどう扱っているのだろう。
他の担当者への情報共有や引き継ぎはどのように行われるのだろう。
ワードやエクセルの文書?それ用のシステム?
・・そんなものがあるとしたら、それこそが営業活動を支援する、営業システムなのではないか。
私が営業システムだと思っていたものは、伝票を処理するための伝票処理システムだったということになる。