「(最新データで読む産業と会社研究シリーズ)商社」を読んだ

商社〈2013年度版〉 (最新データで読む産業と会社研究シリーズ)

商社〈2013年度版〉 (最新データで読む産業と会社研究シリーズ)


商社のシステムに関わっているのに商社のことをよく知らない・・
と思って読んだ本。
本の半分ぐらいが「商社の仕事人たち」という、
実際に働いている人たちへのインタビュー記事だった。
それがプロジェクトX とまではいかなくても波瀾万丈情熱失敗物語ですごく面白い。
どの人からも「俺がやるんだ」という気概が感じられて、
それが今の商社の元気さに繋がっているのだと思う。


システム側はこの勢いについていけてない気がする。
確かに、システムは型が決まった業務(生産、流通、販売とか)を処理するのは得意だけど、
毎回違うことが起こるような業務(事業開発、プロジェクト管理、M&Aとか)を処理するのは苦手という面はある。
でも、システムもメインフレームの頃とは質的に違うわけだし、
そろそろ先回りをして、最初は「これは何に使うんですか?」って言われて、
5年後にやっと意味が分かるみたいなシステムがあってもいいんじゃないかと思う。
ごちゃっとしたプロジェクトを人工知能がすっきり管理してくれるようなのとか。
なんで未だにエクセルのWBS なのだろう。
とりあえずこのシリーズの「IT・ソフトウェア」を見せて下さい。
絶望した!」みたいな感じだったら怒るww


その他思ったこと
1.
「人事担当者の声」を読んでいると凹まされた気分になるのはなぜだろう。
2.
一流企業と三流企業が求める人材は「個々のスキルより人間性重視」という点で共通している。
ただし前者はハンパな人間は採用しないことを意味し、
後者は人間なら何でもいいことを意味する点が異なる。
3.
ある人事担当者の声。

私が人事部に配属されてすぐに上司に尋ねた”最終面接の基準”についてお伝えさせていただきます。
それは、「その人が会社に入って幸せになれるかどうか」ということでした。

大事だと思う。