iPadのねらい


またAppleがすごいことをやってくれた。
ほんの少し前までは、Windows = 堅苦しい。 Mac = 楽しい。という、
俺たちシェアないけどかっこいいぞイメージ戦略してたのに、もうど真ん中だ。


以下、思ったことの概要。
・そのネーミングセンスはどうかと・・・・
iPodの登場で家から音楽マニアじゃ無い人の家からCDが消えつつあるように、
 iPadの登場で小説マンガオタじゃない人の家から本が消えるだろう。
・素晴らしいタイミングで、出すべき製品を出すのだな。


一番最後の項目について

正直な話、私にとってiPadは必須じゃない。
家ではiMac, 外ではiPhoneで、全て用が足りる。
ジョブズが「MacBookiPhone の間がない」って言ってたけど、
今まで必要じゃなかったから、無ったんだと思う。
Apple もそう思っていたから今までそういう製品が無かったけど、最近考えを変えたということだ。


ネットブックが売れたから?kindle が売れたから?
・・・・もしそうなら失敗するかもしれない。


技術的にはiPhone と同時ぐらいに出せそうだったものが、なぜ今出てきたのか。
後になればなるほど技術の進歩の恩恵を受けられるというのもあるけど、
それだけじゃない気がする。


iPadには、ネットとの関わり方を変えてしまおうという野望があるのではないか。
今までは机に座ってPC or どんな姿勢でもいいけど携帯の小さい画面
だったのが、どんな姿勢でもいい十分な画面になるというのもそうだけど、
一番の狙いはネットに縁のない世代を、引き込むことにあるように思う。


新製品の普及プロセスという考え方があって、
これは、新製品はいきなり全員に売れるのではなく、
・新しい物なら何でも買う人
・時代を先取りできる人
・割と早めに買う人
・割と遅めに買う人
・最後に買う人
の順に売れていくという考え方だ。
http://www.atmarkit.co.jp/aig/04biz/chasm.html


この考え方では、製品は最終的には全員に売れることになる。


けれど、PCはどうなのだろう。
私の母親がPCを買って使えるようになる日は、おそらく永遠に来ないだろう。
「あんなたくさんのボタン(キーボードのこと)使えない。」
携帯の画面は小さすぎる。でもiPad だったら使えるかもしれない。


一方でネットはすっかり一般的になった。
何かを調べたり、買ったり、発信したり。
普通に使える道具になって、それをみんなが理解しはじめている。


PCを「最後に買う人」の部分がぽっかり空いていて、
その人達がPCじゃない、ネットに繋がる道具を買う日がくる。
それが今だ、とAppleが考えたように思う。