ワイルドソウル(上) おもしろい!主人公達の熱い思いに引きずり込まれた。


ワイルド・ソウル〈上〉 (幻冬舎文庫)


細やかな心情を描く繊細さ、
熱い情熱・・生命力の噴出のようなパワー、
その素晴らしいバランスが、読んでいる人を、物語の世界に引きずりこむ。


「国家など、所詮は無数の利害が絡み合った巨大な有機体にすぎない。
そしてその利害は、いつの時代にも大衆向けの甘ったるいオブラートに包まれ、
そのときの情勢に応じて変化していく。押しつぶされていく少数の人間のことなど見向きもしない。」



というか、主人公達の境遇は筆舌に尽くしがたいです。(それを描いたのが、この本ですが・・・・)
自分がこんな目に合ったら・・・・


そんな主人公の、息子の成長を見守る目。
熱い!なんかその一部が伝わってきた。
・・・おれの親父もこんな風におれの事見てるのかな、とか・・


ひさびさに熱中して読んだ本。
これでまだあと半分も残ってるのか、すごく楽しみ。