「大神」 とりあえず「お出迎え、ご案内」の質は最上級


大神(OKAMI)


店頭のプロモーションビデオで、水墨画(あ、ついさっきまで”風水画”だと思っていたおれがいる。一発変換できなかったので、気が付いたけど。)
風の絵の中を、わんこが走り回っていて、めずらしいゲームだな、と。
しかもこいつアマテラス?おおっーー神様ゲーかよ。気になる気になるーってウズウズしてた。
いや、時代の空気的に、アマテラスとか名前を出す事すらいけない雰囲気じゃないですか。
その中で、あえてこれ。なんか挑戦者の心意気を感じるのです。
悪ガキ的な反抗心ではなく、なんとかして真理をほじくりかえそうとしているような。


・・・・実は、自分も「人と神様の関わり」をゲームにしたいと思っていた。
ので、企画書を書いて、ゲーム会社の企画のバイトに応募したけど、落ちたという・・・・
内容とか、伝え方とか色々まずかったと反省してるけど。
ま、当然参考にしないわけにはいかないよね。


とりあえず、ディスクをセットして(これ、こんな風に、はめていいの?トレー式のほうが良かったなぁ・・・・)電源オン。


お・・・・文章いい感じだな。
セリフ・・・・何言ってるか解らないけどww雰囲気出てるかも。
グラフック・・・・水墨画かぁ、癒される・・・・
そして、いきなり画面が極彩色に!カラーコピーの宣伝かよww!!・・けど、感動した。


ゲームを「初めから」やると、ほとんど同じ物語が・・・・
メモリーカードをチェックしてるんだから、データが無い状態では、
あのタイトル映像を流さないで欲しかったな・・・・でも、これは製作者の意思か。
FF10 もこんな感じだったっけ?「最後かもしれないだろ」とか言われてびっくりした記憶がある。



とりあえず、最初のセーブポイントまで進めた


このゲーム、すごくイイ。なんだ、語りがすごくうまい。おれの心をひきつける。
まずオープニングの主人公の生き様がイイ。


(村人から悪魔の手先と疎まれていて、けれど実は悪を滅ぼすもので、
村の勇者のピンチに駆けつけ、命を削る大活躍をして、しかも華は勇者にゆずり、息絶える。)


どっかのバカが封印を解いて悪魔が目覚め、世界が闇に覆われると、
木の精に起こされて、再び世界を救う旅に・・・(「目覚めて」じゃない、ビミョーなやる気の無さが良くない?)


プレイヤーキャラは犬だからしゃべらないけど、ちゃんと案内役もいるし、
(小憎らしいガキだけど、ここが萌えキャラじゃないのは、すごく重要だと思う。)
メニューから、今やるべきことを表示させられるし、


(少なくとも一番最初の)進むべき方向は光っていて、「こっちに何かあるな」と悟らせてくれる。
カーソルじゃないあたりに、世界観を壊さないようにという配慮が感じられるなど、
細かい所まで気の配られた、「おもてなし」をしようとする心が伝わってくる。

*「おもてなし」・・・・ユーザー・エクスペリエンスの、日本語訳候補。
http://satoshi.blogs.com/life/2006/04/post.html
http://satoshi.blogs.com/life/2006/04/post_9.html

メニューはセンスに溢れてるし、音楽も和風なのにシャープなかっこよさがある。
とりあえず、導入・・・・この世界への「ご案内」っぷりは満点。
たった30分やっただけで、これだけ絶賛してるのもすごいと思うけど・・・・


物語で2番目に難しい「お出迎え、ご案内」を、これほど見事にやってるんだから、
これはその後にも期待しちゃうし、その期待に応えてくれそうな気がしてならない。



その他、ゲームにまつわる話


イッスンには、十二国記シリーズ「月の影 影の海」の名案内役、
月の影 影の海〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)
蒼猿と楽俊を足したような空気を感じる。あのへんの影響を受けてるといいなー。



http://sto-2.que.jp/ndiary/2006/04/200604261.html
こちらのエントリーもどうぞ。ここを読んで、「これは今すぐ買ってやるべきだ」と感じました。


http://www.nyasoku.com/archives/50443480.html
ニャー速。大神が神ゲーな件
2ch のいい面。
つかあれだ。基本的には、ほめて満足してそれを共有して、さらにそれが満足を加速させて・・・・
の幸せループの中で暮らしたいと思う(人は多いと思う)。