七人の侍


七人の侍 [DVD]

七人の侍 [DVD]


古い映画だけど、すごく評判がいいので見てみた。
黒澤明って、もっと芸術的な(大作の反対)映画監督だと思っていたけど、
どこまでも基本に忠実な映画だと思った。解りやすくて、楽しめて、見終わった後に心地よい。


印象に残ったのは、普通の時代劇とは違った、農民達の貧乏さかげん。
日雇い労働者も野武士も、ぼろきれみたいな格好をしている。昔の日本はこんなんだったの?と思わずにはいられない。
臆病で、一枚岩ではなくて、でも弱った野武士を容赦なく殺す農民達。
口が悪くて荒くれだけど、武士をも恐れず言いたい事を言う労働者達。
旧友のため、人を斬るため、修行のため、ノリで、農民のために命をかける7人の侍。
それぞれの気持ちが伝わってくる。
そもそも50年前の映画が、今でも評価されてるってすごい事だと思う。


ベストシーン
自分の家が燃えるのを見た農民
「へっ、なんでい、あんなあばら家!」