うさんくさい笑顔と、笑顔じゃないけど心地よい態度の違い。

人の見た目と笑顔


人は見た目が大事と言われ、笑顔は印象を良くするものとして重宝されている。
確かに気持ちのよい笑顔もあるけど、そうでない笑顔もある。
この違いは何だろう。


うさんくさい笑顔がある。


心の中の何かを、笑顔で包み隠しているように感じる時がある。
心は笑っていないのに、顔だけ笑っているように感じる時も。


笑顔というのは、喜怒哀楽の4つの感情のうち2つを表す、とても強い表現だと思う。
だけど人間は4つの感情だけでできているわけではない。
たくさんの思い・経験・知識が重なりあって、感情を生んでいる。
そういう感情を全て打ち消すような笑顔がある。


そういう笑顔の接客や営業を受けると、身構えてしまう。
やる気のない接客よりは遥かにマシだ。けど、本当のところ何を考えているのだろう。


1流の接客とは?


あなたの頭の中に真っ先に、ファーストフード店の店員の笑顔が浮かんだのなら、
・・・・その店員がよく考えている人間か、
あなたがマニュアル笑顔に満足する人間かのどちらかだ。


自分が思う1流の接客は、相手の事を考えていること。
その態度は、自然と外に現れる。それを見逃すほど鈍感な人間は、ほとんどいない。


マニュアル笑顔が多用される理由がここにある。
心を、相手の事を考えられるように導くよりも、
心はどうあれ、笑顔を作る事を教えるほうが簡単だからだ。
(それは礼儀であり、それはそれで重要だと思うけど)


人と人が出会ったときに、伝えるべき感情は


「あなたに会って・・・・」ということだろう。
一見のお客に、常連客に、一期一会の出会いに、袖触れ合う縁に、宿命の対決に、運命を感じさせるような。
とりあえず笑うのもいいと思う。
けれど本当のところ、何を伝えたいのだろうか?